絵羽の羽織反物から 演奏用のパンツスーツを作りました。 海外でギター演奏されている方のご注文で 演奏着に、着物地が喜ばれる事から 着物地から作るパンツスーツのご依頼がありました。

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ピアノ演奏やヴィオリン演奏の場合は、身頃部分を演奏しやすい様に作る事を重点に入れていれば着物地からの演奏用ドレスは そんなに難しい事ではありませんが
ギター演奏の場合は 演奏スタイルは座って、そして片足を少し上げています。
この様な演奏スタイルに着物地で演奏着を作ると 見た目の演奏スタイルと 演奏する側の機能性を求めたスタイルが全く異なります。

着物地には生地の伸びがありません。 そして織られた生地はしっかりと重みがあります。

特にパンツでは 股ぐり、ウエスト、膝の伸び縮みが要求されます。  この点、スカートには無い部分です。 服地で制作するには通常のパンツで作る、ゆとり分を入れる事で良いのですが 着物地の場合は 着るという動作で作られていますから 細かな伸びをデザインとして取り入れなければなりません。

そこで、どのような工夫にしたか と言いますと

ブラウス脇、パンツ脇(膝から下に)マチ部分(切り替え)を入れました。
この部分にはストレッチ素材をアンダーとして入れ 上にはフリルの段切り替えを装飾として付けました。

上半身も演奏中には前かがみになりますし ドレスの機能性として伸びる部分は必ず必要になります。

着物生地を使って、ドレスなどの洋装の機能を要求される時は その機能性に合う生地をどこかにデザインとしてはめ込むと違和感のないドレスが仕上がります。

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フリルの入れ方も 目立たせないように 脇中心より後ろ側にいれています。 フリルを強調すると、違う目的の衣装になりますので ギターの演奏着 であるならば ギター演奏がしやすくそして聞く人達にもすんなりなじむような作り方が大事だと思います。

絵羽の羽織地は 飛び模様になっていますので どこに、どの柄を出すかを先に決めてから パターン作りがはじまります。 着物地より 注意が必要になります。